おとしもの

頭の中のものをぜんぶ形に出来たらいいなぁ

ミーハー

えぇ、どうも。

 

風邪をひき、熱が出てしまいました。

それでも仕事の納期が伸びてくれるわけではないので、がんばって働きました。

何故か出かけた時よりも少しだけ症状が和らいでいて、仕事ってすごいなぁと思う。

みなさんも風邪には気をつけてくださいね。

僕はあまりに高熱だったんで、インフルエンザの可能性すらありますが...。

 

さてさて

ミーハーという言葉をご存知でしょうか。

たぶん知ってるよね。

以下引用

 

世の中の流行や芸能人の動静に今まで無知の人が熱中したり、影響を受け知ったかぶりの行為をする者(主に若年の女性)に対しての呼称である。

Wikipediaより。

 

周りにもこんな人がいませんか?

前まで高橋大輔が好きだったのに突然羽生結弦が好きとか騒ぎ出して、テレビをいつもチェックしていたのに、最近はとんとチェックしなくなった、とか。

売れる前は興味も無かったアーティストが売れた瞬間CDとか買ったりライブに行ったりして、ある時ふとその熱が冷めてしまったり。

当初は散々叩いてたアニメを、みんなが見てると言う理由で好きになるとか。

 

正直あまり僕は好きじゃないんだけど、理解はできる。

何せ流行していると言うことは、目に触れる機会が多いと言うことだ。

そこでサブリミナル的な力が働いて、どんどん刷り込まれていく。

そうして流行はどんどん加速していく。

そして次第に新しいものを求め、既存のコンテンツに飽きていく。

民衆はその繰り返し。

 

何故これが好きじゃないのかって言うと、自分自身の力で好きなものを探そうとしていない点だ。

人に与えられたものを、周りが好きだと言う理由で愛せてしまう、そんなかわいそうな考え方に寒気がします。

まずもってそれが本当に好きかどうかは別なのだ。

自分が好きかどうかではなく、周りが好きかどうかで、さらに言えば、流行りのものを愛する自分が好きなのだ。

そして流行に乗れていない人間を「少数派」とし、民衆から退ける輩もいる。

それを怖がる人は、仕方なく流行にのる。

さらに、流行りのコンテンツは受け皿が広く、価値はどんどん下がり、次第に干されていく。

そしてそれに飽きてきた民衆は新たな受け皿の広いコンテンツを探し、黄色い声をあげていく。

 

ここで補足させてもらうと、僕はミーハーな人を悪く言うつもりはない。

すでに悪く言っているような気がするけど、ミーハーが引き起こす事の顛末を僕なりに解釈してるつもり。

なにせ、僕はミーハーな人を馬鹿にする人の方が嫌いなのだ。

ミーハーな人は、敷かれたレールを走る。

そうでない人は自分でレールを敷いている。

自分でレールを敷く人は、頑張ってレールを敷いている偉い自分が好きで、そうした努力をしていない人間を馬鹿にしている。

確かに自分でレールを敷いて、その道を行く人はかっこいいのかもしれない。

しかしその中で、多くの人に敷かれているレールがどんなものか、知らない人がたくさんいる。

流行りを知らずに、自分だけは絶対に周りと同じことをしないんだ、と言う頑固さ。

お笑い芸人の「だいたひかる」がネタ中に言っていた言葉。

「"みんなと違う意見がいい"という、みんなと同じ意見」

民衆を拒否する人が決して少数ではなくなってきた。

つまり、「流行に乗らないと言う流行」

そのおかげで、5年前くらいからアメリカのファッションでノームコア(無個性)が流行ってしまっている。

僕が1番好きなファッションの1つでもあるが、奇抜な服は避け、流行している服で大衆に溶け込み、周りとほぼ差がない服装。

「流行に乗らない流行に、乗らないと言う流行」

もはやわけがわからなくなってきている。

 

流行について、このブログで何回か触れているけど、結局流行の何が言いたいのか。

僕が言いたいのは、流行とは自分の好きなものを探すチャンスだ。

周りで流行っているものが、本当に自分は好きなのか、よく考えてから、とことん突き詰めればいいと思う。

好きじゃなければそれで終わりで良い。

とにかく、受け皿が広いうちに一度触れてみるべきだ。

流行りのものばかり漁り、すぐに飽きては次のものに手を出す。

そうした繰り返しがミーハーとなってしまう。

それはそれでいろんなコンテンツは楽しめるけどね。

そして流行に乗らない人こそ、流行に一度触れて、ダメならどこがダメなのかを自分なりに解釈してほしい。

解答ではなく、解釈。

そこに正しさも間違いもない。

 

敷かれたレールを自分で敷くのにはそれなりに勇気がいる。

そのおかげで、周りと違うことをするのはかっこよく見える。

ただそれは、誰かに敷かれたレールを知ってこそ胸を張れると僕は思います。

 

 

 

由良

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログの内容に少しだけマッチしている曲。

サビの終わり頃にあるフレーズで

「変わってくのはいつも風景」と言うのがあるんですが、

このフレーズにはいろんなことを考えさせられます。

よろしければどうぞ。