おとしもの

頭の中のものをぜんぶ形に出来たらいいなぁ

雨の日と憂鬱

えぇ、どうも。

だんだん肌寒いと感じるようになり、目が覚めたとき最初に布団を手繰り寄せる季節になってきました。

毛布にくるまっていると、守られたような安心感があって、不思議と落ち着いてしまいます。

 

同時に、雨もしとしとと降るようになってきました。

皆さんはご存知でしょうか。

雨が降ると人はそれだけで気分が落ちてしまいがちなものなのだそうです。

気圧の影響とかではなくね。

ちなみに僕は雨が好きです。

地や葉や傘に当たる雫の音を聞いているのが特に好きですね。

さて皆さんはどうでしょう。

先ほども言ったように、雨の日には人の気持ちを鎮める傾向があります。

SNSもなんだか不思議な空気感に包まれているような気もします。

僕もなんとなく、落ち着いた雰囲気を楽しみたくなり、元気いっぱいという感じにはならないです。

 

僕なりにそれらの理由を考えてみました。

まずは単純に、煩わしさ。

濡れると風邪をひきやすくなり、見た目もあまり清潔にも見えません。

そして身につけているあらゆるものを汚します。

書類なども濡れてしまいます。

これらは物理的なもの。

濡れたくないので人は傘をさします。

男性は手がふさがるのを嫌がるそうです。

荷物も増えますし、嫌ですね。

そうなると出かける気も起きません。

出来ることが制限されていきます。

これらが気持ち的なものです。

こうしてあげると、嫌なことばっかり。

今窓に打ち付けている雨にも同情したくなるもんです。

でも湿気のせいで癖毛が自由奔放になるのは僕も許せないので、同情はしきれません。

 

さて、たくさんあげてきましたが、みんながみんな雨を嫌うわけじゃないと思います。

濡れるのが好きな人もいれば、長靴をはいて傘をさすのが好きな人もいるかもしれません。

それでも世間では雨にあまり良いイメージはありません。

なぜでしょうか。

 

みなさんはこんなことを耳にしたことがありませんか。

「全国的に雨が続き、各地で悪い天気の1週間になりそうです」

1度くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

または晴れてることをいいお天気と言っている

のは。

心当たりがあると思います。

 

晴れ=良い

雨=悪い

 

僕が子供の時から付けられてきたイメージです。

最近はこれらが見直され、あまり良い悪いで言わなくなりました(スッキリした天気、ぐずついた天気と言うところがありました)。

おそらく誰かがクレームでもいれたんでしょうね。

「雨が悪い天気なら雨乞いする奴は悪い奴なのか」みたいな(笑)

肩身の狭い世界を想像させられます。

しかし事実、農家の人や、ダムを管理する人からすれば、雨は時に天の恵みなのです。

昔から天の恵みといえば雨だったのです。

いつのまにか、天の恵みと呼ばれなくなってしまいましたね。

 

続けて、雨の日にはこんな言葉もよく耳にします。

「お足元の悪い中...」

たしかに足元は全然良くない。

ピチャピチャと跳ねて靴に雫を飛ばしてしまう。

直接雨のことをさす言葉ではありませんが、この言葉も雨を悪いことと結びつけやすい言葉だと思います。

 

 

他にも、雨を悪いと結びつける言葉や言い回しはあると思いますが思いつかないので、あったら教えてください。

 

以上を踏まえて、雨を悪いイメージにさせてくれたのは、大人たちだと思う。

もちろん最初から悪いイメージの人もいると思いますが、僕は子供のころ、雨だとやたらはしゃいでいたような気がします。

あめふり、という童謡も、雨の日に子供がはしゃぐ様子が歌われています。

それらから離れていって、テレビなどで大人の言葉を聞いた子供たちは、雨に良いイメージを持ち辛くなっていきます。

 

そうして大人になってきた僕らは、雨の日は不思議と憂いてしまうのかもしれません。

 

 

ちなみに、最初に言いましたが、僕は雨が好きです。

なぜなら、雨の日にしか出来ないこともあるからです。

僕が一番意識しているのは服装ですね。

汚れても良い服とかでは無く、なんとなく雨の憂に合うような、暗い色を楽しみたくなってしまうのです。

ほかにも、雨の憂を受けた人たちが、どんな顔して過ごしているのかを見るのが好きです。

鬱陶しそうに傘を差す人や、眉をしかめながら走る人、雨の日ならではだと思います。

いろんな色の傘をさす人がたくさん集まれば、雲にかかった暗い街もカラフルに感じるかもしれませんね。

 

 

最後に

みなさん、風邪には気をつけましょう。

僕も寒さを楽しみながら、健康でいようと思います。

 

 

 

由良