おとしもの

頭の中のものをぜんぶ形に出来たらいいなぁ

岡崎体育さんの炎上

えぇ、どうも。

 

節分が過ぎてそろそろ春かと思いきや今朝も冷えていましたね。

最近気がついたのですが、歳を重ねるにつれて寒さが堪えるようになってきました。

年々冬の寒さが厳しさを増しているのかもしれませんが、それだけじゃない原因がある気がします。

まだ20代前半ですが...。

 

 

岡崎体育さんをめぐる騒動

さてさて

今回なぜこんなピンポイントなネタをしようと思ったかと言うと、結構前々から思っていた、音楽にお金を落とせない人についてと、岡崎体育さんの今回の騒動とそれに対する岡崎体育さんのブログが、僕の言いたいことにかなり近かったからです。

 

岡崎体育さんのブログがこちらになります。

 ファンクラブの存在意義について - 岡崎体育ブログ 脂汗日記

 

ざっくりと説明しますと、

岡崎体育さんのファンクラブがあったのですが、bitfunシステムという、有料会員システムで支払う額による会員ランクを作り、その会員には+αのサービスを提供するという制度を設けたことがきっかけでした。

それに対して、「金でファンをランク分けするのか」って意見とかまあそんなものが飛び交って炎上したんです。

 

僕は最初にこの制度を聞いて、素晴らしいものだと思いました。

岡崎体育さんの話によると、今までの会員も今まで通りのサービスを受けられるんですが、それでも足りない欲張りな人はお金を払ってサービスを受けると言うもの。

ギブアンドテイク。

何がおかしいのかはっきり言ってわからなかった。

 

しかし、記事を読み進めるうちにあることに気がつきました。

これらの騒動で岡崎体育さんを批判している人は、お金を払わずに音楽をYouTubeで聞いて、ショートバージョンしかないことに腹をたてる人に似ていると思いました。

または、LINEミュージックやiTunesで有料の楽曲に腹を立ててレビューで「タダにしろ」って言ってる人。

だいたいこう言う人は若い人か、大人になり切れてない人だと思います。

似たようなもので、twitterやpixivに投稿された画像、漫画を無断転載してRTやいいねを稼ぐ人が「いいじゃないか、別に減るもんじゃないだろ」って言ってるのと同じ。

こう言う考え方の人はサブカルチャーに関わって欲しくない。

 

 

サブカルチャーはものではなく体験(サービス)を売っている

 

もちろん形として残るものもある。

しかし現代において、ほとんどがデータにできてしまうため、手に取らない人は増えた。

iTunesでダウンロードしたり、電子書籍を買ったり。

そして、形として残らない分、複製も容易くなった。

スクリーンショットや最近できた画面録画機能。

それらは手間がかからず、自分が手にしたものを自分の手で複製している。

消費しているとしたら自分の時間とスマホのバッテリーとデータくらいだろう。

それをSNSに投稿したところで、誰も損しない。

なんなら見てくれる人が増えて、知名度が上がる可能性もある。

そう考えている人が一定数いるのだと思う。

もちろん知名度は重要だ。

だが、クリエイターも大抵その辺は考えて、知名度を上げるためだけのフリーのものを作ったりしている。

しかし、お金を払ってしか手に入らないものを、いとも容易く複製し、クリエイターの元へお金が一切入らずに多くの人が手にすることができたらどうだろう。

お金を払うよりはタダで手にできる方がいいに決まってる。当然だ。

ではクリエイターは?

お金を払ってくれる人も、タダで手に入るならそれに越したことはない。

故にお金を払う人はほんの一握りになってしまう。

クリエイターにお金が全く入らないのだ。

結果としてコンテンツは次々と死んでいく。

ものは減っていないけれど、タダで得られる体験の前で、有料の同じ体験など太刀打ちできない。

あえて減っているものをあげるとしたら、未体験のユーザーだろう。

繰り返し体験が得られるものを手にして、同じものを買う人はそうそういない。

タチが悪いのが、一度無料に味をしめてしまったユーザーはなかなかお金を落とせなくなると言う点である。

「前はタダで手に入ったな」と考えだすと、お金が出しづらくなる。

こうして不買スパイラルが起きる。

 

 

岡崎体育さんが考えるクリエイターの活路

 

まず、体験を得るためにはクリエイターがいなければならない。

しかし、タダで得られる体験には勝てない。

ではどうすれば太刀打ちできるか。

それは、より多くのお金を払った人にさらなる体験を与えることである。

記事でもあるように、近年はクリエイターに投資して、そのお金で活動するいわば小さな株式のような制度ができている。

あとは、初回限定版だったり、会場限定版だったり。

そうやってクリエイターは生き残ってきたはずなのだ。

音楽において、ダウンロードで得られない体験が、CDジャケットだ。

形にも残るが、CDジャケットを得たという満足感は体験の一つといえよう。

あとはライブの抽選券や握手券。

漫画だとサイン入りとかは貴重なものだ。

そうやって得られる体験に値段をつけて、欲張りなユーザーを満足させていたのだ。

このwinwinな関係は昔から存在していて、岡崎体育さんの今回の件もその例外ではないと思っていた。

だから何もおかしいことなどない。

 

 

 

 

ではなぜ炎上したのか

 

ここからは僕の主観100%くらいになります。

今まで通り、初回限定版のCDや、サイン入りパーカーを売っていれば炎上は起こらないはずだ。

なのに、これからは有料会員限定のコンテンツを出しますと言った途端に炎上した。

その裏には何があるのだろうか。

繰り返し言うけど、あくまで個人の意見です。

その個人の意見としては、人のランク分けではないだろうか。

お金を多く払っているほど熱狂的なファンと取られてしまうプランだ。

大抵の場合は熱狂的であればあるほど、お金は使うだろう。

ではお金をかけなければ熱狂的なファンとは呼べないだろうか。

そりゃ1円も使うつもりがないなら熱狂的なファンとは呼びたくない。

グッズは買わないがCDは全て持ってるとか。

ライブには必ず応募していてその人の情報は欠かさず見てるとか。

それでも熱狂的なファンと言えると僕は思う。

境目なんてものはない。たぶん。

ファンとはそういうものだ。

しかし、ランクという形でわけられてしまえばそうはいかなくなる。

金額によって優劣をつけられたために、お金があまり払えない中高生のファンは困るだろう。

そういう人たちとその存在を盾に攻撃した人たちによって炎上したのではないか。

もう一つ理由をあげるとしたら、もともとアーティストからのサービスはタダで受けられる物だと思っている人たちによるものではないだろうか。

YouTubeなどでタダで曲を聞ける若者はアーティストにお金を払うことに前向きではない。

故に、お金を払えば受けられるというだけの(当たり前に存在する)サービスにもケチをつけてしまうのではないだろうか。

 

以上が僕の意見です。

 

 

 

まとめ

岡崎体育さんにより、bitfunシステムについて知る日本人が増え、今後このシステムを利用するアーティストは増えていくと思う。

欲張りな人のために用意するので、言ってしまえばギブアンドテイクでしかないのだ。

それを受け入れられないのは、まだ慣れていないことで、表面だけ見れば、ファンのランク分けに他ならないし、アーティストがお金のために活動していると囚われかねない。

しかし、お金というのはとても大切なもので、お金がなければアーティストも活動はできない。

お金があればより多くの制作物を生み落すことができる。

長い目で見れば、お金を払う行為は好きなアーティストが生き残るためであり、自分のためにでもある。

時代が少しずつ変われば、こうしたシステムは各方面で当たり前になっていくと僕は思います。

 

 

 

由良

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たまには洋楽を

最近知ったアーティストです。

あまり知られてないアーティストですが、クリアなサウンドが素敵なのでヒーリングにどうぞ。