おとしもの

頭の中のものをぜんぶ形に出来たらいいなぁ

マイナスはネガティヴじゃない

えぇ、どうも。

 

昨日じつは書きかけていた内容があったのですが、今日まで残しておいて、それでも投稿したいと思ったら投稿するようにしてました。

残念ながら昨日の時点で消しましたね。

あまりに悲惨な内容でした。

 

 

 

その内容が気になるかも知れませんが本題に移りますよ。

まずみなさんはマイナスと聞いて何を浮かべますか。

数学だったり氷点下だったりマイナス思考だったり。

マイナスが何かっていうのを一応辞書で引いてみました。

(1) 〈スル〉 引き算すること.また,その記号.「-」 (2) 負数・陰電気・陰性などを表わす記号.「-」 (3) 不足.不利. ◇ (対)プラス

-----三省堂web dictionary

 

なんとなく、いいイメージにはなりにくいですよね。

そもそもマイナスは日本の漢字にすると負ですからね。

負けるって...。

まあそんなこんなでマイナスについての基本的な知識をおさらいしたところでもうすこし突っ込んだ話をしましょう。

 

なぜマイナスはネガティヴな要素を持つのか

 

先述したようにマイナスは数学で漢字にすると負になる。

負には「負ける」「負う」などのネガティヴになりやすい意味を持つ。

さらに引き算も元のものから減らす、無くすという意味になり、数字の前にマイナスがつくだけで1番小さい数字(±0)よりも少ない。

小さい、少ないという印象からネガティヴに感じられやすい。

また、マイナス思考についても調べてみた。

以下wikipedia引用

船井幸雄の造語。古くは「心配性」「取り越し苦労」などとも呼ばれたが、行動を起こす前に否定的な結論を出したり、想像をめぐらせたりして内向的になりやがて自己否定につながってゆく。多くは一つの失敗から、またこの次も失敗するだろうと考え、自分は何をしてもだめなんだ、どうせやってみても無駄だろうと脳内において負の連鎖が起こり何事にも消極的になる。

 

船井幸雄という人については深く掘り下げないが、経営コンサルタントの人がマーケティングにおいて使ったのではないかと思われる。

出費に消極的な消費者のことを(売り上げ的には)マイナスと認識し、そうなりがちな思考を持った人をマイナス思考と呼んだのではないだろうか。

 

ここまで、マイナスのネガティヴな要素をまとめてきました。

ではタイトルの「マイナスはネガティヴじゃない」について触れていこうと思います。

数学的な観点から言わせてもらいますと、マイナスは少ないものでも小さいものでもなく、ただベクトルとして存在するものです。

マイナスというものがあるだけで、数を下に積んでいるようなイメージです。

温度計なんてわかりやすい例ですね。

あれは上下で見ているとプラス方向に赤い液が増えいく、マイナス方向に赤い液が減っているように感じますが、横向きや逆さまにしてしまえばマイナスも増えて見えたりするわけです。

さらに言い方を変えてしまえば、マイナスは透明部分が増えているとも取れるのです。

 

...そうですね、屁理屈です。

では思考についてのお話をします。

あなたはこんな言葉を聞いたことがあると思います。

参加することに意義がある

近代オリンピックの父、ピエール・ド・クーベル男爵の言葉です。

何事も経験してみなければわからないから、とりあえずやってみよう的な感じです。

たしかにやってみなければわからないこともたくさんあります。

経験することで初めてその価値がわかる。

その意味がわかる。

 

...もう一つ、きっとみなさんが聞いたことなさそうな言葉です。

参加することに意義があるのなら、参加しない勢力に参加することにも意義があるはずであり、何事も経験というのであれば、経験をしない経験にだって価値はある」

アニメ、「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」より、主人公の比企ヶ谷八幡が言ったセリフです。

ひねくれ者で屁理屈ばかりたれる主人公ですが、僕は彼の言葉にしばしば驚かされます。

悪法も法なり」というように、屁理屈も理屈です。

彼は面倒な行事に参加しないために言い放ったのですが、経験しない経験というのはとても興味深い。

「経験しないという経験」「参加しない側に参加する」

言い得て妙だけど、日本語は間違っていないし、意味も伝わる。

参加しない側に参加して、どんな意義があるのだろうか。

祭りとかに参加しないことにより静かで落ち着いたプライベートな生活が楽しめる。

これは祭りに参加していてはできないことだ。

経験も同じく、「とりあえず現役で大学に行っていろいろ学んでこい」という親も、現役で大学に行ったことしかないのであれば説得力はない。

また、自分自身が現役で大学に行かないという選択肢は現役である今その瞬間しか取れないのだ。

そうすることで何が得られて何を失うのかも、大学に入ってしまえばわからない。

 

もう一つ例を出します。

あなたは本を読みますか?

本は多くの経験や学びを与えてくれます。

ネガティヴな要素といえば目が悪くなったり時間を取られたりですが、それらがないとしたらポジティブな要素しかないですか?

まだキレイなままの雪の絨毯に

2人で刻む足跡の平行線

こんな夢物語叶わなくなって

笑顔は溢れてくる 雪のない道に

BUMP OF CHICKENスノースマイルという曲の歌詞です。

僕はバンプの藤くんがもつ詩的で物語を感じるような表現が好きなのですが、噂によると藤くんはほとんど読書をしないそうです。

子供の時から曲を作っていて、ガラスのブルースという曲は中学生の時に作っていたそうです。

びっくり。

もしも藤くんが読書をしていたら、こんな曲は書かなかったかもしれないし、音楽をやってないかもしれない。

これも「経験しない経験」で「学ばないという学び」です。

 

 

少ない、小さいことが悪いことになるとは限らない。

大きさもただのベクトルです。

経験や学もベクトルです。

しないことが必ずしも悪いことにつながることはないのです。

標準(±0)程度に本を読んだり勉強したり運動したりするよりも、なんなら一切勉強をしない人の方が驚くべき価値を生み出すかもしれない。

マイナス思考が生み出すものも価値があることもあります。

マイナスじゃいけないことなんてないです。

プラスじゃなきゃいけないなんてこともないです。

そのどこかに自分自身があればいいだけです。

 

 

 

 

由良

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボカロPのバルーンとしてニコニコ動画に投稿していた人ですが、最近名義を須田景凪に変え、自身が歌うようになりました。

バルーンという名前は聞いたことがあって、曲もなんとなくは聞いたことがあったんですが、たまたまYouTubeに流れてきた本人で歌ってるのを聞いて、はまってしまいました。

彼の描く曲のキャッチーさやノリの良さとは裏腹のディープな歌詞。

そしてそれを表現して余りあるアボカド6さんのMV。

本当に素人なのか疑うほどのセンスですよアボカド6さん。

アルバムも明日発売されますので、よろしければ皆さんもこの沼においで。