ダブルバインド
えぇ、どうも。
昨日が年内最後の仕事で、ようやく僕も仕事納めと言えるようになりました。
年末年始の予定がまばらですが、そこそこに休みを満喫しようと思います。
またすぐに働くことになりますが...。
そんなわけで前回の記事でちらっと触れた事について話していこう思います。
一応前回の記事も置いときますね。
前回お話ししたFoot in the door.
営業マンの「玄関に足を踏み入れた時点で勝ち」からきてるマーケティング用語。
小さな要求から達成していけば最後に構える大きな要求も答えてもらいやすくなる、と言ったものです。
これは恋愛にも応用できますという話をしました。
マーケティングで使われる人の心理的要素は、大抵人間関係でも役に立つものです。
今回紹介するのは、その中で僕が1番最初に知ったマーケティングにおける心理効果の利用です。
それが「ダブルバインド」と呼ばれているものです。
言葉自体はもしかしたらなんとなく知っているかもしれませんね。
一応言っておきますが、パ○ドラの話じゃないですからね。
では解説していきますね。
まず心理的効果についてざっくり言いますね。
日常的に無意識に使っている人も多く、そのほとんどがダブルバインドであるとは無自覚。
ダブルバインドは直訳すると、二重拘束。
どういうことかというと、人は大抵2つの選択に迫られた時、その2つのどちらかしか選べなくなってしまう。
最もわかりやすい例えで使われるのは、
「あなたは犬派ですか?猫派ですか?」
と言ったものだ。
この質問をされた人は他にも好きな動物が数多くいるにもかかわらず、
「どちらかというと犬かなぁ」と考えてしまうのです。
そうしない人ももちろんいるけれども。
とまあダブルバインドはこういうものです。
ダブルバインドが発生してしまう条件としては、
2人存在しそのどちらかが1つの選択肢と矛盾した選択を迫ることで発生する。
ちょっとわかりにくくなったかな。
...では、こんなことありませんか?
「怒らないから言ってごらん?」
に対して正直に話すと怒られた。
これもダブルバインドなのです。
黙り込んで怒られるか、正直に話して怒られるかの2つの選択肢しか無くなるわけです。
無自覚にしていそうですよね。
こうなった時、心理状況は「何をしたって怒られるんだ」となってしまう。
実はこれ、統合失調症を引き起こしてしまう原因となるのです。
課された選択肢に矛盾が生じてしまい、さらにそれ以外の選択肢が与えられない。
他にも、「なんでも好きなもの食べなよ」と言われ、食べていると「遠慮くらいしなよ」と言われてしまう。
これもダブルバインドで、統合失調症を引き起こしかねないケース。
なんでも食べていいから食べようとして、怒られる。
食べないでいると、遠慮しなくていいよと言われる。
ここに矛盾が生まれる。
日本特有の「それくらい察してうまくやれ」と言うのは、重大な精神障害を引き起こしかねないのです。
さあ話がおおごとになってまいりました。
ダブルバインドについて少しは理解できたでしょうか。
ではここからは 、そのダブルバインドをうまく利用しているケースや、具体的な活用方法をお話ししていきます。
まず、ダブルバインドの特徴である、二択に迫る前に、2人である重要性についてお話しします。
1:1の会話の場合、視野が狭くなるのは当然のことですが、ダブルバインドにおいて、他人が干渉すると大抵はそのトラップに気がつけるのです。
主観でいるうちは自分の置かれている状況しか分析できず、二択にしか目が行かなくなるが、客観でいる方はそれ以外の選択肢を考えやすいのです。
第三者によって新しい選択肢が作られたりすることもあり、ダブルバインドは1:1が最も効果的。
ここで前回同様に、お洋服屋さんの例え。
あなたが気になる服を手にとって合わせているとします。
そしてそれを買うかどうかで迷っているとします。
そこへ店員さんが声をかけてきます。
「それいいですよね。 シンプルで着まわしもしやすいです」
といった感じに、選んでるものを褒めます。
そうするとあなたは、
「でも○○が...」
と、迷っている理由を話します。
そして店員さんは待ってましたと言わんばかりに
「それでしたらこちらはいかがでしょうか」
と言ってきます。
そして持ってこられた服がよっぽど酷いものじゃなければ、その服とあなたが最初に選んだ服を照らし合わせながら「どっちがいいかなぁ」と言う心理状況になっていきます。
この時点で、最初の「買うか買わないか」の選択肢から、「どっちの服を買おうかな」となり、どちらかを買うこと以外の選択肢がなくなってしまうのです。
お洋服屋さんはこうしていろんな心理的方法でお客さんをうまく誘導して服を買うようにしています。
もちろん、本当にオススメの服があって、天然でダブルバインドしてしまう愛せる店員さんもいます。
なので一概にこれらを悪として決めつけるべきではないですよ。
さあでは次にこれらの対策です。
もしも、これってダブルバインドかも...?とか、Door in the foot.かも?って思ったら、まずは自分1人になり、自分を客観的に見ることが大切です。
その結果、買うにしても買わないにしてもそれはあなたの選択です。
また、信頼のできる友人に意見を聞くというのも有効な対策です。
しかし、友人までダブルバインドに飲み込まれてしまうケースもあるので、ある程度勘のいい人を連れて行くといいでしょう。
さて、ではここからはあなたがダブルバインドを使用していくにあたってです。
私にも使えるのかなぁって思ってるのかもしれませんが、結構簡単に使えます。
使い方はかなりライトで、お洋服屋さんがやるような、「しない」選択肢を潰すだけなのです。
あなたが恋焦がれる人と約束をする時、○○日暇?と聞いてもなかなか予定を取り繕ってくれません。
そこでダブルバインドを応用するのです。
「明日と明後日どっちなら暇?」
と言った感じですね。
これなら、単純に当たる可能性が2倍になるのと、断るという選択肢を言わないことで、よりいい答えが返ってきやすくなるのです。
もう少し範囲を広げて、「今週と来週」くらいでもいいかもしれない。
ただ、1ヶ月とかになると、直前に断られやすくなるので注意が必要ですが。
いかがだったでしょうか。
なんとなく身に覚えのある話や、日常的に役立ちそうなこと、気をつけなければならないことをお話ししてきました。
僕はこのような心理的なこととか、人間関係に応用できるマーケティング理論が好きなのです。
大抵は暇な時に見るwikipediaでの情報ばかりですが。
最後になりますが、今年の9月から始めて、ついに年越しを迎えることができました。
個人的には長続きしてると思う。
この調子で続けて、過去の自分を見て悶々とする日がくるのを楽しみにしています。
すでに黒歴史的な感じのものもありますが...。
それも全て消さずに残して置いて、いつか自分を見つめ直す機会があった時に「これも僕だったんだ」と思い、悩んでいることの参考とかになればいいなと思ってます。
長くなってしまいましたが、年内の更新はこれで最後になります。
本当は月に1度読み物を投稿したかったのですが、思ったように筆が進まず、脱線しながら長々と書いてしまっています。
1月中にはあげたいのですが、1発の投稿で完結できる気がしないので、やり方を考えつつ、そちらもお楽しみに。
それでは皆様、今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
由良
こっちもありますよもちろん。
いつものです。
今年は本当に色々なことがあった年でした。
何か焦燥感に駆られ、いつもせわしなく生きようとしていましたが、なんでもない日々の良さとか、僕には今恋人はいませんが、身近にいる人の大切さを歌っています。
とてもありふれているけど、ありふれているからこそそれだけ大切なんだと思う。
どうぞお聞きください。